「なでつぼ」は亡くなったペットの骨壺を納める木製の骨壺カバーです。 無垢の厚い一枚板を手鉋で丁寧に削って作られた蓋はとてもなめらかな触り心地です。なでているうちに少しずつ心が癒されてゆきます。
内容をお伺いしてからその子に合わせて一つ一つ製作しているオーダーメイド製品であるため、ご注文いただいてから納品まで1~2か月程お待ちいただいております。充分にご満足いただけるよう心を込めて製作しております。
樹種は8種類(アメリカンチェリー、サクラ、ウォールナット、クルミ、メープル、ナラ、タモ、クリ)から選べます。すべて家具製作に使っている広葉樹の高級木材です。亡くなったワンちゃん、猫ちゃんの毛色に合わせたり、インテリアの雰囲気に合わせてお選びください。
正面に「名前」や「誕生~旅立ちの日」をレーザー加工で刻印しています。フォントの種類もお選びいただけます。
後ろ面、箱の内面、蓋の裏面などにメッセージを入れることも可能です。ご希望がございましたらお気軽にご相談ください。
オイル&ワックスを塗って仕上げていますので無垢材が本来持っている木のぬくもりが感じられるナチュラルな風合いになっています。木の色味の経年変化も楽しめます。たくさんなでてあげればより一層良い艶が出てくるのもオイル仕上げならではです。
TEL: 046-215-1130
蓋は2種類のタイプがあります。お好みのタイプをお選びください。
<のせ蓋タイプ>
のせ蓋タイプは無垢の厚い一枚板を削って作っているので丸みが大きくふっくらした蓋になります。
<印籠蓋タイプ>
蓋を閉めた時スッキリとしたスタイルで、密閉性が高いです。サイズは3号寸、4号寸、5号寸のみとなります。
本製品は骨つぼを収納するための木製ケースです。骨壺は付属しておりません。骨壺のサイズは製造メーカーによって多種多様です。お手元の骨つぼの寸法を実際に測っていただき、下記の内部寸法と照らし合わせたうえで収納可能なサイズをお選びください。特殊なサイズにおいては特注品として適宜対応させていただきます。
【のせ蓋タイプ】
内部の有効寸法 (幅×奥行き×高さ)(単位mm) |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ)(単位mm) |
価格(税込み・送料別) | |
3号寸用 | 120×120×140 | 140×140×190 | 40,700円 |
4号寸用 | 145×145×170 | 165×165×220 | 42,900円 |
5号寸用 | 170×170×200 | 190×190×250 | 45,100円 |
6号寸用 | 200×200×230 | 220×220×290 | 50,600円 |
7号寸用 | 240×240×265 | 264×264×330 | 56,100円 |
【印籠蓋タイプ】
3号寸用 | 120×120×140 | 140×140×180 | 44,770円 |
4号寸用 | 145×145×170 | 165×165×210 | 47,300円 |
5号寸用 | 170×170×200 | 190×190×245 | 49,610円 |
骨壷は布に包んでそっと入れてあげてください。
こちらでご紹介している樹種はいつも家具製作で使用している高級木材です。自然の木の色味を活かすために透明なクリアオイルを塗って仕上げています。 毛色や柄に合わせたり、インテリアの雰囲気に合わせて樹種を選択していただいております。
下の8樹種の中から組み合わせを自由にお選びいただけます。
自然素材ですので同じ樹種でも木目や色味は様々であることをご了承ください。
単一樹種だけでなくいくつかの樹種を組み合わせて製作することも可能です。
柄のあるワンちゃん、猫ちゃんは毛色に似ている樹種を何種類か組み合わせることで、その子のイメージにより近づくかと思います。蓋だけ別の樹種にされる方もよくいらっしゃいます。
コンビネーションでの納入事例はこちら→
各樹種の色味や質感などの特徴は下に詳しくご説明しておりますのでご参考ください。
北米原産のブラックチェリー材のことで、家具材として人気のある高級木材です。
定番でそろえている樹種の中では一番赤みが強く、経年変化しやすい(日焼けしやすい)です。鮮やかなオレンジ色というかピンク色からだんだんとこげ茶色になっていきます。格好良く言えば「飴色になってくる」ともいいます。
ツルッとした滑らかな木肌と木目の美しさが魅力です。
木目にたまにガムポケット(黒っぽい小さな斑点や筋状の模様)が現れますが天然の個性であり木材の強度や耐久性に悪影響を与えるものではありません。アメリカンチェリー特有の個性的な表情として楽しんでいただければと思います。
アメリカンチェリー材での納入事例はこちら→
桜の木の中でも木材として使われるヤマザクラ材、本桜材のことですが、ここでは単純にサクラ材と表記することにします。アメリカンチェリーは北米産材ですがこちらはれっきとした国産材です。
アメリカンチェリーより色味は淡いのですが基本的には赤みがかっています。その中に若干緑がかった色味も見てとれます。木目もアメリカンチェリーと比べるとおとなしめです。
それでもやはりちゃんと経年変化は楽しめます。時間とともに色が深みを増し、より味わい深い色合いに変化します。
光沢のある木肌や杢はシルクのように見えることもあります。
サクラ材での納入事例はこちら→
クルミ科の広葉樹で世界三大銘木の一つに数えられる高級木材で家具用材としてとても人気があります。美しい木目と深みのあるダークブラウンの色合いがオイルを塗ることでより一層引き立ち、重厚感が増してきます。また、シックでモダンな雰囲気も感じられると思います。見た目の高級感だけでなく実際にこの中では最も高価な材です。
アメリカンチェリーとは逆で次第に濃い色味が抜けてきて黄色みがかった明るい茶色に経年変化してきます。それはそれで使い込まれた味わいがあって美しいものです。
黒い毛のワンちゃんネコちゃんの雰囲気にするならこの樹種が最も適していると思います。
ウォールナット材での納入事例はこちら→
正式にはオニグルミという材です。ウォールナットと同じ仲間ですが色が全く異なりくすんだ淡い赤褐色~黄褐色です。産地や個体によって色味に結構差があるので、なるべく同じ個体から木取りして色味をそろえています。肌目はやや粗いですが独特の光沢があります。広葉樹の中では割と柔らかいので触った感じもなんとなくフワッとやさしい雰囲気が感じられると思います。重量も比較的軽いです。
クルミ材での納入事例はこちら→
カエデ科の北米産の広葉樹でメープルシロップの採れる木です。乳白色から淡い黄色み、ほのかに赤みを帯びたものもありますが基本的に白です。またとても重くて硬くて衝撃や摩耗には強いのですが加工するのは大変です。
あまりにも硬質なため冬に触ると冷たさを感じるほどで、木というより磁器の様な肌触りに感じられるかもしれません。
そのかわり木目が細かいので仕上がるとツルツルでとても滑らかな手触りになります。
白い毛のワンちゃん、猫ちゃんの様な雰囲気にするならこの樹種が最も適していると思います。
メープル材での納入事例はこちら→
日本、中国、ロシアが主な産地ですが、うちでは国産のミズナラを使っています。工房を始めたばかりの頃は他と比べて割と手に入れやすかったのでオリジナル品はナラ材をメインにしていました。が25年経った今ではとても希少で高価な材となってしまいました。
非常に硬く、衝撃や傷に強い特性があるので家具など長く使えるものに適しています。使い込むほどに色合いが深みを増し「飴色」へと変化します。
水分を通しにくい性質があるためワインやウイスキーの樽にも使われています。風味を豊かにする役割も担っています。
近い樹種に北米産の「オーク」がありますが「ナラ」の方が木目が細かくて上品に感じられます。
「オーク」は木目が荒くてワイルドな感じです。それはそれで良いのですがとても硬くて粘りが無いので割れが入りやすいです。そのため「なでつぼ」の様な繊細な製品には不向きなため使っていません。
ナラ材での納入事例はこちら→
衝撃に強くたわみやすい性質を持っているので、野球のバットやテニスのラケット、スキー板など高い強度と弾力性が求められるスポーツ用品によく使用されています。
もちろん木目が美しく強度もあるので家具用材としてもよく使われています。
タモ材やナラ材は環孔材といって、導管が年輪に沿って環状に並んでいます。そのため木目がハッキリと現れます。タモ材は明るく木目がはっきりとしており、ナラ材は落ち着いた渋めの色合いです。木目の雰囲気からタモ材は和風、ナラ材は洋風のイメージに仕上がることが多いです。
タモ材は他の木材と比較すると経年変化は控えめです。
価格の方はナラ材同様、ロシア産材の輸入制限などの影響と国産材の減少でかなり高騰しています。
みなさんご存じの秋に実が成る栗の木のことです。日本のほとんどの地域に分布していてどこにでもある木です。ナラ材、タモ材と同じ環孔材に分類され、見た目はよく似ています。
その中でもクリ材の導管は大きいので肌目が粗く感じられますが伸びやかで活き活きした木目が現れるのが特徴です。
広葉樹の中では比較的柔らかく軽量な樹種なので木のぬくもりをより強く感じさせてくれる材だと思います。
タンニンを多く含んでいるので防虫性、防腐性、耐水性に優れていて古くから家の土台などに使われてきました。
流れるような木目はどことなく動物の毛並みのようにも見えます。色味は少し黄色がかった褐色、あるいは明るいベージュ色ですのでこのような毛色のワンちゃんネコちゃんのイメージによく合っていると思います。
TEL: 046-215-1130
「なでつぼ」と一緒に祭壇に並べて使っていただけるような関連アイテムを揃えました。どのアイテムも天然木の美しさを活かした気品あるシンプルデザインです。どのようなインテリアにもなじんでくれるでしょう。
すべて「なでつぼ」と同じ樹種で揃えることが可能です。「フォトフレーム」と「豆こばこ」はオンラインショップでも販売しております。「供養台」「チョーカー台」はサイズに合わせて一品ごとに製作しますのでオーダーメイド品となります。
2015年1月11日、我が家の愛犬デールは11歳8か月で天国へ旅立ちました。
ある日、後脚にしこりがあることに気付いて動物病院で検査してもらいました。診断結果は悪性リンパ腫でした。
最初のうちはなんの症状も無くて「本当にリンパ腫なのか?」と疑う程でした。しかし診断から1か月ほど経ったある日、突然大好きだったご飯を食べなくなってしまいました。それからはあれよあれよという間に衰弱していってしまい…僕らにとっては今でも思い出したくないくらいつらい日々でした。もちろんデールが一番つらかったと思いますが。
なんとか寛解を目指して抗がん剤治療をしてもらっていましたがあまりその効果もなく、診断からわずか2か月で旅立ってしまいました。
それまでまったく病気知らずの元気なワンコでしたからまだまだ長生きしてもっと長く一緒に居られると勝手に思い込んでいたのでこの急な別れは家族にとってかなりのショックでした。
その後、火葬してもらい遺骨を手渡されたのですがデールとの別れが突然過ぎて心の整理がまだついておらず、すぐにお墓に埋葬したりすることはできませんでした。それでしばらく遺骨を家に置いておくことにしました。
火葬場で渡された白い風呂敷に包まれたままの状態でリビングに祭壇を作って置いていたのですが、その姿がまるでデールらしさを感じられず、いなくなってしまった事への悲しみをより一層深くするばかりでした。
こんな辛気臭い骨壺を置いていてはますます気分が落ち込んでしまうと思い、その骨壺をすっぽりとカバーできるような木製の骨壺ケースを作ってあげることにしたんです。「デールのための世界に一つしかない素敵な骨壺ケースを作ってあげよう!」そう思い付いて早速デザインを考えている時、なんだか急に目の前が開けて久々にやる気にあふれてくるような感覚になりました。
樹種はデールの雰囲気に似せようと思ってウォールナットとアメリカンチェリーを交互に使いました。
それよりも無垢の木で作ることによって見るからに冷たい骨壺があたたかみのある骨壺に変わるのではないかと思ったのです。
デールとの楽しかった日々を思い出しながら毎日なでているとなんだかデールの頭をなでてやっているような錯覚を覚えました。
こうして自然なあたたかみに触れていることで悲しい気持ちが少しずつやわらぎ、癒されていくのでした。
その後、「うちの子にも作ってほしい」というお問い合わせをいただくようになり、それが少しずつ増えてくるようになりました。「ドコノコ」でも取り扱いたいというご要望があり期間限定で販売していただいたおかげでとてもたくさんの方に知っていただくことができました。
悲しみに耐えつつデールの骨壺ケースを作っていた時には、まさかこの品物をこんなにたくさんの方にお届けすることになるとは想像もしていませんでした。
これまで数えきれないくらい「なでつぼ」を納めてまいりましたが、どれ一つとして手を抜くことなく、当時の自分の気持ちを思い出しつつ、飼い主様の亡くなった子への思いを大切にお預かりしてひとつひとつ丁寧に製作しております。
愛犬デールとの思い出ブログもよろしかったらご覧ください。↓
*下の4件にはブログ記事もリンクしてありますのでよろしかったらご覧ください。
TEL: 046-215-1130
お電話か骨壺専用ご注文フォームからお問い合わせください。