横浜市のM様邸に納める特注のソファを製作しています。今まで作ったことのない形なのでより慎重に進めています。
ソファといっても座面だけクッションになっていて背もたれは木製です。なのでベンチといった方が良いかもしれません。
何回かの打ち合わせでM様のご要望をお伺いし、それをまとめたのが上の2案。「せっかくなのでひょうたん蔵さんらしい方でお願いしたい。」ということでB案に決めてくださいました。そんな風におっしゃってくださるととてもうれしいですね。納品した時に「絵より本物の方が断然良い。」と思ってもらえるようにしないといけませんね。いつも以上に気合が入ります。
最近はCADとかでかなりリアルなイメージスケッチが描けてしまうようですが、このくらいの段階からお客様にあんまりリアルすぎる絵をお見せするのはどうかと思いますね。
イメージスケッチはあくまでもその家具の雰囲気をわかっていただくための絵なので僕はわざとヘボくてゆるい感じの絵に描いています。その方が納品を待つまでの間、いろいろ想像できてワクワク感ドキドキ感が増すのではないかと思うのです。そして完成品を見た時により感動していただけるのではないかと。
これ、僕の勝手な思い込みなんですけどね。
座面の角のアールのところですね。南京鉋を駆使してひたすら削っていきます。
この辺まで削ったらあとはサンダーで仕上げして鉋の跡を消していきます。触ってツルツルになるように。
まだそれぞれの部材加工が全部終わっていませんが形が早く見たくていてもたってもいられず、とにかく仮組してみました。こうして組んでみて初めていろんなことが見えてきます。当たり前ですが今までは図面や絵だけで想像しながら加工していくしかなかったのですが、背もたれとか脚とか肘掛なんかをこれからどういう形に仕上げていくのかもここまで来てようやくリアルに考えられるようになってきました。
まぁ、ひとまずはこうやって形になりそうだということが確認できたのでホッとしています。
一発勝負で椅子類を製作することはそういう意味でとても難しくて常に不安との闘いなんです。
なんか格好つけているみたいですがホントにそうなんですよ。