パイン集成材を使った吊戸棚の製作(ラッカー塗装)

ラッカー塗装

だいぶ前に加工が完了していた集成材の吊戸棚ですが、納品予定日に余裕があったので塗装しないでそのまま放置してありました。

そろそろ納品日が近づいてきたので塗装しておこうと思って倉庫から引っ張り出してきたら、ここのところの湿気のせいで扉が膨張してしまい隣の扉とのすき間がゼロになってしまっていました。これじゃあきませんね。こんなことならさっさと塗装しておけばよかったです。

もう一度扉の木端を削りなおして調整し、また膨張する前に急いで塗装に取りかかりました。

ラッカー塗装

この家具はパイン(赤松)の集成材を使って作っているのでオイル塗装だとイマイチな仕上がりにしかなりません。

やっぱりオイル仕上げは堅木じゃないとダメなんです。それで今回はラッカー塗装で仕上げることにしました。

ラッカーやウレタン塗装は表面に塗膜を作って木の呼吸を止めてしまう塗装です。なので前途の様に扉が収縮するのもある程度抑えるメリットがあります。

それから表面も塗膜でツルツルに仕上がります。オイル仕上げのツルツルとは違って少し冷たくて硬い感じの感触になります。

ウレタンの方がもっと硬質な塗膜で自然の温もり感は全く感じられなくなります。

ウレタン塗装仕上げの家具を触って「木のぬくもりを感じますね。」なんて言う人がいたらその人は何もわかっていないということになります。

ラッカー塗装するのは久しぶりですがこれはこれでなかなか面白いもんです。当工房はきちんとした塗装ブースがあるわけではないので作業中はシンナーが充満してものすごく臭くなりますが、工場用換気扇が2機付いてましてそれをフル稼働しておけばラリッちゃうほどにはなりません。

手間もオイル塗装に比べたらうんとかかります。下塗りから最終の上塗りまで計5回塗り重ねるんですもん。

吊戸棚

でも、その甲斐あって最後はパリッときれいに仕上がります。塗り上がると本当にツルツルになり手が滑ってしまうほどです。

塗膜が丈夫なので今、木製品のほとんどがウレタン塗装仕上げです。でも冷たい感じがするので僕はあまり好きになれないです。プラスチック製品みたいなもんですからね。けどラッカー塗装はそれよりは柔らかみがあって意外と有りだなと僕は思っています。