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階段下の造り付け収納&飾り棚(愛川町・M様邸)

うちから車で5分くらいのご近所のお宅、M様邸に納めたオーダー家具です。

階段下の造り付け収納&飾り棚(愛川町・M様邸)

M様邸は伝統的な真壁造りのお宅です。そのリビングルームの一角、ちょうど階段下のスペースに造り付けしました。

 

真壁造りは柱を露出した建築なので、そこに家具を壁にピタッと納めるためには柱の出を囲うように甲板を欠き込んだりしなくてはなりません。

あらかじめ現調してベニヤ板などで型板を作り、その型板どおりに工房で加工して持っていくのが普通なんですが、今回はご近所のお宅という事もあって現地で現物合わせした上で手加工しました。何か問題があったとしてもすぐに工房に持ち帰って機械加工することも可能ですから、やはり近所のお宅への納品は気が楽ですね。

階段下の造り付け収納&飾り棚(愛川町・M様邸)飾り棚部分

それから上に乗せるオープンの飾り棚も柱間にピッタリとはまるサイズに作らなくてはなりません。なるべく隙間なく作りたいのですが壁の矩(直角)がきちんと出ていないと入らなくなってしまいます。でも今回はご近所なので思い切ってピタピタサイズで作って持っていきました。

もし入らなかったら工房に戻って側面を加工し直してくることもできますからね。

でも、そんな心配も取り越し苦労に終わり無事にピッタリと納まってくれました。きっとこのような伝統工法を得意とされている工務店さんの施工だから矩も完璧にできていたのでしょう。

階段下の造り付け収納&飾り棚(愛川町・M様邸)フラップ扉

ローボードの左側は新聞や雑誌を立てて置けるフラップ扉になっています。

階段下の造り付け収納&飾り棚(愛川町・M様邸)新聞入れ

読み終わったらこのように中にストックしておけます。

階段下の造り付け収納&飾り棚(愛川町・M様邸)完成

家具の取り付け工事が終わり、早速ご主人がお気に入りの小物雑貨をディスプレイしてくれてとても和める空間になりました。

このようにリビングの一角に自分の好きな物を自由に飾れる場があるというのはとても贅沢な事ですね。


素材:ナラ無垢材

仕上:オイルフィニッシュ

サイズ:1840(w)×530(d)×1800(h)